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馬場正尊氏(OpeaA代表)×田井秀清(SYNTH代表) SYNTH3階OPEN記念対談

【馬場 正尊氏 紹介】
Open A代表/東北芸術工科大学准教授/建築家
1968年佐賀生まれ。1994年早稲田大学大学院建築学科修了。博報堂、 早稲田大学博士課程、雑誌『A』編集長を経て、
2002年Open A を設立。都市の空地を発見するサイト「東京R不動産」を運営。東京のイーストサイド、
日本橋や神田の空きビルを時限的にギャラリーにするイベント、CET(Sentral Easr Rokyo)のディレクターなども務め、
建築設計を基軸にしながら、メディアや不動産などを横断しながら活動している。

OpenAHPより http://www.open-a.co.jp/

馬場正尊(OpeaA代表)×田井秀清(SYNTH代表)
SYNHTは2015年11月にオフィスエリアを堂島アクシスビル3Fに増床しました。
3Fに新しくできたビジネスラウンジは同ビル4Fのラウンジと同様、OpenA様にデザインして頂きました。
今回はオープンを記念して行われたOpenA代表馬場氏とSYNTH代表田井の談話記事です。



田井)馬場さんよろしくお願いします。
去年のオープンから1年が経ちました。去年は創業時期ということでバタバタしていて、
こういった形で対談することができませんでしたが今回はお忙しい中ありがとうございます。
 
馬場氏)あれから一年ですよね。もう1年経つのかーというのと、1年後に2回目のオファーを頂けるんだなーというのと。順調にお客様が増えているみたいですね。
 

田井)大変有り難いことにですね、4階の個室はほぼ埋まっている状況です。大阪駅や堂島周辺でレンタルオフィスの需要がまだまだあるんだなと感じています。ビジネス街の中心にあるということでお客様が求める水準は非常に高いです。OpenAさんにデザインしていただいたビジネスラウンジはそんなお客様方にも大変ご好評をいただいております。
 
馬場氏)嬉しいですね。




田井)早速新しくできた3階のラウンジについてお聞きしていこうと思いますが
今回のラウンジのコンセプトはどういったところですか?

馬場氏)まず気に入ったのが大きな窓から見えるビューです。
スペース全体が解放されていますし、そこからビジネス街を流れる大きな堂島川を見下ろせるのもいいですね。この景色は水都大阪って感じがすごくしますよね。高速が横に並んでいるのも僕はいいなと。都会を感じるというか、ビジネス街を外に感じる。そんな外を眺めるけど落ち着きのある空間にしたいなと。外にビジネス街を感じながらもリラックスして作業ができる環境ですね。いい意味でギャップのある空間をコンセプトにしました。
 


田井)ビジネス街を見通せる4階のスペースとはまた違いすよね。私もこの景色は好きです。今回はその4階に続く二か所目の設計でしたが、4階のラウンジとはどういった形で連続性をとられましたか?
 
馬場氏)SYNTHブランドの統一性を持たせたまま、お客様のモードや気分が切り替わる空間にしました。色のトーンや素材のテクスチャーを変えて、4Fとは違った落ち着きのある空間にデザインしました。
 

田井)雰囲気は違いますよね。でも落ち着きや居心地の良さは4階と同じようにとても感じます。
ビジネスラウンジは馬場さんが普段あまり手掛けることがない空間だと思いますが、働く人の環境や働く人に対してデザインするという点で意識されていることはありますか?
 
馬場氏)居心地ですね。作業がしやすい空間づくりです。
3回のスペースで今回活かしたかったのは大きな窓からみる景色です。堂島川がみえて開放感があり非常にいい。ただ4Fとは反対の南向きにあるから昼間は日光がダイレクトに入ってきてしまうんですよ。これでは今ある4Fのような窓際のカウンター席を作ってもパソコンなどの作業が非常に不便で。窓際のカウンター席は非常に人気があるということなので今回も作りたいと思っていたんですが、直射日光を避けるために席を奥に下げてしまったり、壁向きに作ってしまうのはちょっとなーと。これはどうしようかなと(笑)
それで考えたのが今回のカウンター席で、一つ段をつくることにしたんです。
 
田井)このデザインは見たときはびっくりしました(笑)
 
馬場氏)まず窓からの光を避けるためにカウンター席全体を後ろに下げて、後ろからの視線がない少し閉ざした空間にしました。そして空間全体の段を一つ上げて。席自体は囲まれた空間になっており作業に集中できる。そして高さをつくったことでテーブルの上から顔を上げると大きな窓から堂島川が見おろせ、視界が解放される。前の空間にいる人と視線も合わないと。
集中と視線を考えてね、空間を立体的にデザインしました。
 
 

 
田井)最初にこのデザインを頂いたとき、すぐにこれに決めました。
 
馬場氏)即決でしたね(笑)
空間的にとらえたデザインを平面図で見せて伝わるかどうか心配していましたがすぐに意図を理解していただけて助かりました。
 

田井)このデザインは他にはまずないなと思いました。
勿論僕も考え付かなかったです。効率的なスペースの使い方を考えれば、フラットな4Fのようなデザインにする方がいいんですが、今回は3Fと4Fでお客様のモードが切り替わるようにしたかった。この3FのデザインはSYNTHの雰囲気は保たれながらも全く違うスペースが、あり用途がある。このデザインならお客様が喜んでくれると感じました。4Fと合わせて他にはないビジネスラウンジになったと思います。



馬場氏)僕も今回のカウンタースペース好きですね。少し明かりを暗くしてあるので集中力も続く。
今回は、4Fの時と違って、一年やってこられたデータや感覚があるのか田井さんのオーダーが手探りではなく、一つ一つに確信があるというか。核心のあるコンセプトを示して頂いて非常にやりやすかったです。
 
田井)御社にデザインして頂いたビジネスラウンジはお客様からも多くのご好評を頂いており、社員も誇れる空間です。3F増設の計画時点からデザインはOpenAさんにお願いしたいと思っていまして、今回またこうした素晴らしいビジネスラウンジが完成して非常に満足しています。

 



田井)もう一つ馬場さんに伺いたいなと思っていたんですが弊社はお客様がご見学に来られる際、エントランスや受付からお客様は判断をされます。今回の受付は4Fとは異なったデザインですがエントランスや受付はどういう点を意識されたのでしょうか?
 
馬場氏)そうですね。来客された方がストレスを感じない入口を意識しました。
いいなと思うホテルやビルのエントランスとかはそうなんですけど入ったとき受付の気配や存在は感じても視線や反応をダイレクトに受けないんですよ。
 
田井)そうですね。すごくわかります。
 
馬場氏)ここはエレベーターホールを曲がってから入口までに通路がありますよね。まず曲がった瞬間にSYNTHのロゴが見え、入口だと気づく。人の気配を感じない入口は初めての方には少し入りにくいですよね。かと言って通路を進む間受付の視線をずっと感じるのは少し嫌だなと。受付のスタッフも視線のやり場に気を使いますしね。
通路からSYNTHだとわかり、人の気配は感じるが視線をダイレクトに感じない位置と角度。4Fもそうなんですが目線をコントロールすることで廊下を歩いてくるお客様にストレスを感じさせないエントランスにデザインしました。




馬場氏)あとは緑ですね。入口に植物をおくと置かないではやっぱり違いますね。
今回植物はある方に依頼されたみたいで。

田井)そうなんです。今回はラウンジにおく緑をプラントハンター西畠清順さんに依頼したんです。私のインスピレーションにそった植物を選んでいただいて。シダ植物なんですけど。


場氏)これすごくいいですよね。僕も好きだな。枝や緑が上に集まっていてね。
 
田井)緑が上にくることで視線を上げるそうです。空間も広く見えますね。



馬場氏)これは思いつかなかったな(笑)。すごい。
 
田井氏)ラウンジともすごくフィットしていますね。
馬場さんと西畠さんの夢のコラボが実現しました。






馬場氏)今後はあれですよね。会員の方は3Fのラウンジも4Fのラウンジも両方フリーで使えるんですよね?用途やモードごとにスペースを選択できると。
 
田井)昔勤めていたからわかるんですが大手企業や従来のオフィスなどでは働く環境を選ぶなんてありえなかったんです。同じ机で、同じ空間でずっと仕事をしていました。小さな空間だけれども場面に応じて環境を選んで働けるようにしたいなと。私自身も以前からそうした環境を望んでいましたし、今回の3階と今の4階でそれが実現できたと思います。
 
馬場氏)モードや場面に応じた環境ですよね。その思想にはすごく共感するなー。



田井)これからもオフィスを通じて日本で働く人や、日本の社会を元気にしたいと思っています。私たちはテナントを通じて、OpenAさんはデザインを通じて。アプローチの方法は異なりますが一つの空間を作っていくという点で共通するところがあると思いますので今後もまた様々な形でね、御社とコラボしていけたらなと思います。
今回はお忙しい中ありがとうございました。
  
馬場氏)ありがとうございました。
田井さん対談の進行上手いですね(笑)


SYNTH×OpenA